MESO-Hは温度センサの端子箱に取り付け可能な、2線式のスマート温度伝送器です。HARTプロトコル完全互換の仕様であるため、汎用のハンドヘルドHARTコミュニケータまたはMEPRO2というPCソフトウエアで4-20mA信号線を介して通信可能です。

 MESO-HMEPRO2というWindows(英語版)に対応した取り扱いやすいソフトウエア(英語版)により、プログラムされます。このソフトウエアを用いて、ユーザは多くの種類の測温抵抗体や熱電対の種類の中から、任意のものを選び、また任意のスパンを設定できます。
極めて小さく設計されているため、一般的に使用される小形のE形端子箱にも取付可能です。

 また、日本国内での耐圧防爆に対応したモデルもありますので、石油化学等あらゆる産業分野での使用が可能です。

 なお、本質安全防爆タイプMESO-HX(EEX ia IIC T4-T6:国内未対応)もあります。


  

特 長

HART(R)プロトコルに完全互換
一つですべてのレンジに対応可能:プロセス設計を容易にし予備品を少なくできます。
汎用のHARTコミュニケータまたはWindows(英語版)パソコンから各種設定値をオンラインのまま、設定・変更できます。
スマートセンス機能を用いて絶縁抵抗の検知が出来ます。この場合センサの他に1本シース内部に検知用の線が必要になります。
小形のE形端子箱に取り付け可能。
電磁適合性(EMC)CEマーキング

EMC形式試験等適用規格

Emission, EN 50081-2, Industrial Environment
    EN 55011 Radiated interference
Immunity, EN 50082-2, Industrial Environment
   EN 61000-4-2 Electrostatic discharge (ESD)
   EN 50140
   ENV 50204 RFI infuluence, air borne
   EN 61000-4-4 Fast transients on leads
   ENV 50141 RFI infuluence, injection on leads

MESO-H

測温抵抗体やその他の抵抗入力に

 MESO-Hは工業用に使用されるほとんどの測温抵抗体の入力が可能です。3線または4線で接続でき、断線検知機能があります。

導線抵抗の影響

 4導線接続においては導線抵抗の影響は無視できます。但し、3導線接続の場合に各導線の抵抗にばらつきがあると誤差が生じます。

熱電対やその他の電圧入力に対応

 11種類の規格化された熱電対入力に対応しています。さらに特殊な熱電対に対しては別の方法(次項参照)で対応可能です。熱電対線の断線検知機能付きです。

特別な入力に対する対応
 入力信号は特殊な非直線形のものでも対応可能です。直線化する方法は50個までのデータペアの入力や3次までの多項式の入力で行えます。入力にはMEPROという英語版Windowsで動作が可能なソフトウエアとモデムを用いて行います。さらに、温度以外の様々な工学単位系にも容易に対応できます。

校正信号による計装ループの校正

 スタートアップの手順の間に既知の信号で校正を行うことがしばしば必要とされます。MEPROという英語版Windowsで動作が可能なソフトウエアを用いて、MESO-Hはあらゆる入力信号から独立して、一定の間隔で4,12,20mAの出力信号を発生可能です。HARTコミュニケータMODEL275を用いると、一定の信号を4〜20mAの間のいかなるレベルでも設定可能です。

出力制限

 出力は最高値(23mA)と最低値(3.6mA)で制限されます。

絶縁

 入出力間で1500VAC/1分間の耐電圧特性を有します。

供給電圧

 MESO-Hは最小供給電圧15.75V DC以上で動作します。極性を間違えても破壊されません。Fig.11を参照下さい。HARTプロトコルで通信する場合は、負荷抵抗が250Ωから1100Ω必要です。

低周波フィルター

 低周波のEMIは小さなレンジでの測定時に測定誤差を生じさせるかもしれません。この誤差はトランスミッターに低周波フィルターをソフトウエア(MEPRO)で組み込むことで除去できます。

パルスによるセンサ断線検知

 パルス電流が連続的にすべてのセンサの導線が断線していないかチェックします。アナログ電流を使用することに比較して、この方法は計測信号に何の誤差も引き起こしません。センサの導線のいずれかが断線したときに出力は前もって選ばれた値になります。

絶縁抵抗をチェックするスマートセンス機能

 スマートセンス機能を設定することで熱電対と3線式のPt100温度センサの絶縁抵抗を連続して計測します。本機能はセンサ内に1本余分に導線を必要とします。絶縁抵抗値がある値以下に低下したときに出力は前もって設定した値になります。(Fig.10)

PC(パソコン)との接続

 MEPROという英語版のWindows3.1/95上で動くソフトウエアにより、MESO-Hの様々なパラメータの設定が可能になります。現状では、日本語版のWindows上で通信機能が動作しません。必ず英語版のWindowsをご使用下さい。要求性能は486以上のCPUで3MB以上のハードディスクの空きとVGA(640×480)ディスプレイです。

CEマーキング

 EMC指令(89/336/EEC)に基づき、EN50081-2及びEN50082-2取得

保証

 MESO-Hは5年間の無償保証を行います。この期間中に、供給した製品がデータシートに示した仕様の性能を発揮しない場合、弊社の判断により修理または代替品と交換致します。

HART(R)システム

 HARTはマスター/スレーブコンセプトに基づくもので、MESO-Hはスレーブデバイスに当たります。マスターはMEPROソフトウエアを動かせるPCにHARTモデムを接続したもの、またはハンドヘルド・ハート・コミュニケータであり、Fig1のA-B間またはB-C間に接続できます。HARTプロトコルは極めて頑強なFSK(Frequency Shift Key:デジタル値の0を2200Hz、1を1200Hzに割り当てる)という通信手法を使用します。
周波数信号は4〜20mA信号に重ね合わせて送信されますが、その平均値は0となり、アナログ伝送値には影響を与えません。

HARTコミュニケータとの接続

 ループ内に接続すると、HARTコミュニケータは自動的にMESO-Hをスレーブとして認識し、トランスミッタ内の各種パラメータにアクセスできます。但し、ケースによっては認識しないこともあるため、最新のソフトウエアにアップグレードして、MESO-Hを認識できるようにする必要があります。認識しない場合は、MESO-Hを使用する旨と共にHARTコミュニケータの購入元へお問い合わせ下さい。

 尚、HARTプロトコルで通信する場合は負荷抵抗が最低250Ω必要です。