|
- ■保護管式熱電対は古くから使われている熱電対で、測定対象の雰囲気から熱電対の素線を保護するために考えられた構造です。現在は、シース形熱電対に取って代わられましたが、白金系の貴金属熱電対の場合は、シース形では製作が困難で、かつコスト面での制約から保護管式が圧倒的に多く使用されています。その他に、簡易計測用にガラス絶縁被覆熱電対やプラスチック絶縁被覆熱電対が使用されています。
- 熱電対の原理
- 熱電対とは、種類の異なった2本の金属線の両端を接続したもので、この両端の接点に温度差が生じたとき、この閉回路に 熱起電力が発生し、回路に電流が流れます。この熱起電力の大きさとその極性は、両端の温度と2本の金属線の組み合わせによって決まり、金属線の太さや長さには影響されません。従って、特定の熱電対の各温度における熱起電力をあらかじめ知っておくことで温度を測定することが出来ます。
- この熱電対は温度測定範囲、測定箇所の状況、必要な精度などによって適当な素線を選ぶことは言うまでもなく、長時間連続使用しても常に同じ性能をもつものでなければなりません。弊社ではJIS規格のB、R、S、N、K、E、JおよびT熱電対を製作していますが、その他にもW-5Re/W-26Re熱電対なども製作していますので、使用目的に合ったものを選んでご採用ください。
-
- 構成
- 熱電対は実用上、熱電対素線、保護管、端子箱、絶縁碍子その他必要な取付金具などから構成されます。
- 1.熱電対素線
- 熱電対素線の種類にはB,R,S.K,E,J 及びTがあり、さらにφ0.5〜φ3.2まで様々な外径があります。これらの素線先端は溶接して測温接点を作ってあります。
- 2.保護管
- 熱電対素線や絶縁碍子を周囲の条件から保護するもので、これに取付金具および端子箱などを付けます。保護管は測温箇所によって、非常に苛酷な使用条件がともないます。使用温度、雰囲気、目的等に適した材料や形状を選定する必要があります。
- 3.端子箱および端子板
- 補償導線と熱電対とを接続する端子箱で、防滴形のE形(アルミダイカスト製)の他、使用目的に適した材質、形状のものを用意しておリます。
- 4.絶縁碍子
- 熱電対線の線間および保護管との絶縁、短絡防止に使用するもので、JIS2種の絶縁碍子で絶縁してあります。
- 5.取付金具
- 熱電対を測定箇所に取り付けるため保護管に取付金具を設けます。詳細は標準部品カタログをご参照ください。
-
- 上記の他、保護管を用いずに使用するタイプもあります。EXE、EXSといった、被覆熱電対線の先端に熱接点を設けるのみで簡易計測に最適な熱電対が出来ます。特にEXSタイプはFEP等のテフロン系の樹脂を使用しており、熱接点部分を同材質で成形することで絶縁タイプも出来ます。
-
-
EXE:被覆熱電対
ガラス被覆熱電対で最も簡易な計測に向きます。素線径φ0.32、0.65を標準で在庫。
EXS:被覆熱電対
FEP(4-6弗化樹脂)被覆熱電対で、簡易計測に向きます。素線径φ0.32、0.65を標準で在庫。先端を同材でモールドした絶縁形も製作できます。
-
- TC:碍子付き熱電対
- 最も基本的なモデルで、碍子(セラミック)で絶縁するため、高温での使用が可能です。屋内での使用に限定されます。簡易計測用またはTCWやTCGの交換用エレメントとして使用されます。
TCW:屋外形金属保護管付き熱電対
金属保護管に防滴形端子箱が付属したタイプで、屋外での一般的な環境での使用に適します。
TCP:屋外形非金属保護管付き熱電対
非金属保護管に防滴形端子箱が付属したタイプで、屋外での一般的な環境での使用に適します。高温用のR,Sタイプで使用されます。
- TCG:耐圧防爆形金属保護管付き熱電対
- 石油精製や石油化学プラント等爆発生のガスの発生する恐れのある、危険場所での使用に適します。
-
|
|
|